Twitter社製のフロントエンド用パッケージ管理ツール Bower を使ってみました。必要なライブラリを簡単にインストールすることができます。
Bowerのインストール
次のコマンドを実行します。BowerをインストールするにはNPMが必要なので、まだの方は 【Mac】nodebrewのインストールとコマンドなど使い方まとめ を参照してインストールしてください。
$ npm install bower -g
インストールが完了したらバージョンを確認してみます。
$ bower -v 1.3.12
ちなみにインストール時の-g
オプションについてはグローバルにインストールすることを示しています。NPMがインストールされている node_module ディレクトリですね。nodebrew を使ってる方は~/.nodebrew/current/lib/node_modules/
になります。-g
オプションを指定しない場合はローカルインストールされ、カレントディレクトリの node_module にインストールされます。
プロジェクトの初期化をする
使い方としてはプロジェクト単位でパッケージを管理するものみたいで、プロジェクトディレクトリ内にbower.json
があれば、記述されているパッケージをコマンドひとつでインストールすることが出来るようになります。Rubyのbundlerのようなイメージです。
まずは適当なディレクトリに移動してbower init
を実行してください。質問にはとりあえず全てEnterを押しいきます。質問に関しては Bowerまとめ(概要・導入・コマンド一覧) - Qiita が詳しいです。
$ bower init [?] May bower anonymously report usage statistics to improve the tool over time? Yes ? name: dev ? version: 0.0.1 ? description: dev ? main file: ? what types of modules does this package expose?: ? keywords: ? authors: tasukujp <mail@address> ? license: MIT ? homepage: ? set currently installed components as dependencies?: Yes ? add commonly ignored files to ignore list?: Yes ? would you like to mark this package as private which prevents it from being accidentally published to the registry?: No ? Looks good?: Yes
完了するとbower.json
が作成されているはずです。
{ "name": "dev", "version": "0.0.1", "authors": [ "tasukujp <example@mail.com>" ], "description": "dev", "license": "MIT", "ignore": [ "**/.*", "node_modules", "bower_components", "test", "tests" ] }
パッケージをインストールする
パッケージのインストールはbower install <package>
です。
$ bower install jquery bower jquery#* not-cached git://github.com/jquery/jquery.git#* bower jquery#* resolve git://github.com/jquery/jquery.git#* bower jquery#* download https://github.com/jquery/jquery/archive/2.1.3.tar.gz bower jquery#* extract archive.tar.gz bower jquery#* resolved git://github.com/jquery/jquery.git#2.1.3 bower jquery#~2.1.3 install jquery#2.1.3 jquery#2.1.3 bower_components/jquery
カレントディレクトリにbower_components
ディレクトリが作成されて、その中にインストールされます。
$ ls bower_components/jquery/ MIT-LICENSE.txt bower.json dist src
しかし、これだとbower.json
にパッケージが記述されませんので、インストールする時に--save
オプションを付けることでbower.json
に追記されます。
$ bower install jquery --save bower jquery#* cached git://github.com/jquery/jquery.git#2.1.3 bower jquery#* validate 2.1.3 against git://github.com/jquery/jquery.git#* bower jquery#~2.1.3 install jquery#2.1.3 jquery#2.1.3 bower_components/jquery $ cat bower.json { "name": "dev", "version": "0.0.1", "authors": [ "tasukujp <example@mail.com>" ], "description": "dev", "license": "MIT", "ignore": [ "**/.*", "node_modules", "bower_components", "test", "tests" ], "dependencies": { "jquery": "~2.1.3" } }
新しい環境やプロジェクトなどで bower.json に記述されたパッケージをインストールしたい場合はbower install
を実行します。
パッケージのインストール先を指定する
インストール先を指定するには.bowerrc
に以下の設定を追加してください。デフォルトではカレントディレクトリのbower_components
にインストールされるようになっています。
{ "directory": "app/bower_components" }
spec/config.md at master · bower/spec · GitHub
その他のコマンド
バージョンを指定してインストールする
$ bower install <package>#<バージョン>
パッケージをアップデートする
$ bower update
Bower自身のアップデート
$ npm update -g bower
アンインストールする
$ bower uninstall <package>
パッケージを検索する
$ bower search <packagae>
インストール済みのパッケージ一覧を確認する
$ bower list
パッケージを開発用としてインストールする
$ bower install <package> --save-dev
--save-dev
オプションを付けたパッケージを除いてインストール
$ bower install --production