MacでVirtualBoxにCentOS7をインストールしてSSH接続をするまでの方法

スポンサーリンク

VirtualBoxを使用してCentOS7の仮想マシンを作成しましたのでやり方をまとめます。

VirtualBoxのインストール

 Downloads – Oracle VM VirtualBox からMac用のPackageをダウンロードしてインストールします。

f:id:tasukujp:20150523193351p:plain

または、 Homebrew-caskでMacのGUIアプリケーション管理 からもインストール可能です。こちらの方が簡単ですね。

$ brew cask search /^virtualbox$/
==> Regexp matches
virtualbox

$ brew cask install virtualbox

VirtualBoxに仮想マシンを作成

インストールした VirtualBox を起動して「新規」ボタンをクリックします。「名前」を適当に入力して「タイプ」を Linux、「バージョン」を Red Hat (64bit) にします。ちなみに名前に Cent と入力するとタイプとバージョンが自動で変更されます。

f:id:tasukujp:20150523230827p:plain

メモリーサイズを指定します。メモリは実際のPCのメモリを使用するため7割以内(緑色の部分)でおさめるようにします。メモリが少ないと重くなるのでMacのメモリは最低でも8GB、理想は16GB以上はあった方がいいでしょう。

f:id:tasukujp:20150523231802p:plain

仮想ハードドライブを作成するが選択されてることを確認して作成をクリックします。

f:id:tasukujp:20150523232909p:plain

ファイルタイプも他の仮想ソフトウェアで使用する必要がなければ、VDIのままにしておきます。

f:id:tasukujp:20150523233325p:plain

ストレージを可変サイズか固定サイズか選択します。容量に余裕があれば固定サイズの方が高速です。

f:id:tasukujp:20150523233555p:plain

最後にファイルの場所とサイズを確認されます。問題なければ作成をクリックしてください。ファイルは~/VirtualBox VMsに作成されます。

f:id:tasukujp:20150523233708p:plain

作成されました。

f:id:tasukujp:20150523233950p:plain

$ ls -l VirtualBox\ VMs/CentOS7/
total 16781344
-rw-------  1 tasukujp  staff        6889  5 23 23:36 CentOS7.vbox
-rw-------  1 tasukujp  staff        6608  5 23 23:36 CentOS7.vbox-prev
-rw-------  1 tasukujp  staff  8592031744  5 23 23:36 CentOS7.vdi

ホストオンリーネットワークの追加

仮想マシンを作成した段階ではネットワークアダプターは「NAT」のみになっています。この場合、インターネットなどのネットワークとは通信ができますが、ホストマシン(自分のMac)と通信することができません。仮想マシンとは言え、別のリモートサーバーにあると考えましょう。そこで、仮想マシンに「ホストオンリーアダプター」を追加して、ホストマシンと通信をできるようにできます。

「VirturalBox -> 環境設定」を開いて「ネットワーク -> ホストオンリーネットワーク」を作成します。

f:id:tasukujp:20150523235018p:plain

作成されたネットワークをダブルクリックするとIPなどが確認できます。このIPアドレスを後ほど使います。

f:id:tasukujp:20150523235901p:plain

次に設定をクリックして「ネットワーク -> アダプター2」でネットワークアダプターを有効化して、作成したネットワークを割り当てます。

f:id:tasukujp:20150524000926p:plain

ネットワーク欄に追加されました。

f:id:tasukujp:20150524001237p:plain

仮想マシンにCentOS7をインストール

CentOS7を仮想マシンにインストールします。公式サイト  Download CentOS からISOファイルをダウンロードして下さい。

ISOは3種類ありますが、DVD ISOは一般的な用途でよく使われるので、どれを使えばいいのか分からない場合はとりあえずこれを選んで下さい。Everything ISOはCentOS7で提供される全てのパッケージが含まれています。Minimal ISOは最低限のパッケージが含まれています。今回はMinimal ISOを使用します。

Minimal ISOを選択するとダウンロードページに移動します。どのリンクでもいいのですが Actual Country が日本のサイトからダウンロードされます。

f:id:tasukujp:20150523230327p:plain

ダウンロードが完了したら作成した仮想マシンを起動してください。

f:id:tasukujp:20150524002153p:plain

まだOSがインストールされてませんので、ダウンロードしたCentOS7のISOファイルを指定します。

f:id:tasukujp:20150524002333p:plain

矢印キーで Install CentOS 7 を選択して Enter を押して下さい。

f:id:tasukujp:20150524002732p:plain

言語を選択します。右下に続行ボタンがあるのでクリックして下さい。

f:id:tasukujp:20150524002939p:plain

インストール先に警告マークが付いてるのでクリックして、

f:id:tasukujp:20150524003352p:plain

何も変えずに完了をクリックします。警告が消えるので右下にあるインストールの開始をクリックしましょう。

f:id:tasukujp:20150524003422p:plain

インストール中に root のパスワードを設定してユーザーを作成しておきます。

f:id:tasukujp:20150524003742p:plain

ユーザーは管理者にしておきましょう。

f:id:tasukujp:20150524003829p:plain

インストールが完了したら再起動します。

f:id:tasukujp:20150524004028p:plain

先程設定した root パスワードか、作成したユーザーでログインして下さい。

f:id:tasukujp:20150524004234p:plain

ネットワーク設定

CentOS7からはネットワークの設定は「NetworkManager」を使用することが推奨されているようです。nmtuiコマンドを実行します。

# nmtui

メニュー画面が表示されたら「Edit a connection」を選択し「Enter」キーを押して下さい。

f:id:tasukujp:20150524011443p:plain

操作は矢印キーとEnterで行ないます。まずは「enp0s3」を選択し「Enter」キーを押下。

f:id:tasukujp:20150524011531p:plain

IPv6は使用しないのでを「Ignore」に変更して、Automatically connect(OS起動時にNICを有効化させる)にチェック(スペースキー)を入れます。

f:id:tasukujp:20150524011719p:plain

次は「enp0s8」です。こちらは「ホストオンリーアダプター」になります。IPアドレスを固定にしたいので、Manual に変更してIPアドレスを設定します。ホストオンリーネットワークのIPアドレス(192.168.56.1以外)を入力してください。IPv6を「Ignor」に変更して、Automatically connect にチェックを入れて完了です。

f:id:tasukujp:20150524013410p:plain

Quit で終了します。

f:id:tasukujp:20150524013931p:plain

Networkを再起動して設定を反映させます。

# systemctl restart NetworkManager

これでMacのターミナルなどから SSH でログインできるようになりました。要求されるパスワードはインストール時に設定したパスワードです。

ssh root@192.168.56.10