VirtualBoxを使用してCentOS7の仮想マシンを作成しましたのでやり方をまとめます。
VirtualBoxのインストール
Downloads – Oracle VM VirtualBox からMac用のPackageをダウンロードしてインストールします。
または、 Homebrew-caskでMacのGUIアプリケーション管理 からもインストール可能です。こちらの方が簡単ですね。
$ brew cask search /^virtualbox$/ ==> Regexp matches virtualbox $ brew cask install virtualbox
VirtualBoxに仮想マシンを作成
インストールした VirtualBox を起動して「新規」ボタンをクリックします。「名前」を適当に入力して「タイプ」を Linux、「バージョン」を Red Hat (64bit) にします。ちなみに名前に Cent と入力するとタイプとバージョンが自動で変更されます。
メモリーサイズを指定します。メモリは実際のPCのメモリを使用するため7割以内(緑色の部分)でおさめるようにします。メモリが少ないと重くなるのでMacのメモリは最低でも8GB、理想は16GB以上はあった方がいいでしょう。
仮想ハードドライブを作成するが選択されてることを確認して作成をクリックします。
ファイルタイプも他の仮想ソフトウェアで使用する必要がなければ、VDIのままにしておきます。
ストレージを可変サイズか固定サイズか選択します。容量に余裕があれば固定サイズの方が高速です。
最後にファイルの場所とサイズを確認されます。問題なければ作成をクリックしてください。ファイルは~/VirtualBox VMs
に作成されます。
作成されました。
$ ls -l VirtualBox\ VMs/CentOS7/ total 16781344 -rw------- 1 tasukujp staff 6889 5 23 23:36 CentOS7.vbox -rw------- 1 tasukujp staff 6608 5 23 23:36 CentOS7.vbox-prev -rw------- 1 tasukujp staff 8592031744 5 23 23:36 CentOS7.vdi
ホストオンリーネットワークの追加
仮想マシンを作成した段階ではネットワークアダプターは「NAT」のみになっています。この場合、インターネットなどのネットワークとは通信ができますが、ホストマシン(自分のMac)と通信することができません。仮想マシンとは言え、別のリモートサーバーにあると考えましょう。そこで、仮想マシンに「ホストオンリーアダプター」を追加して、ホストマシンと通信をできるようにできます。
「VirturalBox -> 環境設定」を開いて「ネットワーク -> ホストオンリーネットワーク」を作成します。
作成されたネットワークをダブルクリックするとIPなどが確認できます。このIPアドレスを後ほど使います。
次に設定をクリックして「ネットワーク -> アダプター2」でネットワークアダプターを有効化して、作成したネットワークを割り当てます。
ネットワーク欄に追加されました。
仮想マシンにCentOS7をインストール
CentOS7を仮想マシンにインストールします。公式サイト Download CentOS からISOファイルをダウンロードして下さい。
ISOは3種類ありますが、DVD ISO
は一般的な用途でよく使われるので、どれを使えばいいのか分からない場合はとりあえずこれを選んで下さい。Everything ISO
はCentOS7で提供される全てのパッケージが含まれています。Minimal ISO
は最低限のパッケージが含まれています。今回はMinimal ISO
を使用します。
Minimal ISOを選択するとダウンロードページに移動します。どのリンクでもいいのですが Actual Country が日本のサイトからダウンロードされます。
ダウンロードが完了したら作成した仮想マシンを起動してください。
まだOSがインストールされてませんので、ダウンロードしたCentOS7のISOファイルを指定します。
矢印キーで Install CentOS 7 を選択して Enter を押して下さい。
言語を選択します。右下に続行ボタンがあるのでクリックして下さい。
インストール先に警告マークが付いてるのでクリックして、
何も変えずに完了をクリックします。警告が消えるので右下にあるインストールの開始をクリックしましょう。
インストール中に root のパスワードを設定してユーザーを作成しておきます。
ユーザーは管理者にしておきましょう。
インストールが完了したら再起動します。
先程設定した root パスワードか、作成したユーザーでログインして下さい。
ネットワーク設定
CentOS7からはネットワークの設定は「NetworkManager」を使用することが推奨されているようです。nmtui
コマンドを実行します。
# nmtui
メニュー画面が表示されたら「Edit a connection」を選択し「Enter」キーを押して下さい。
操作は矢印キーとEnterで行ないます。まずは「enp0s3」を選択し「Enter」キーを押下。
IPv6は使用しないのでを「Ignore」に変更して、Automatically connect(OS起動時にNICを有効化させる)にチェック(スペースキー)を入れます。
次は「enp0s8」です。こちらは「ホストオンリーアダプター」になります。IPアドレスを固定にしたいので、Manual に変更してIPアドレスを設定します。ホストオンリーネットワークのIPアドレス(192.168.56.1以外)を入力してください。IPv6を「Ignor」に変更して、Automatically connect にチェックを入れて完了です。
Quit で終了します。
Networkを再起動して設定を反映させます。
# systemctl restart NetworkManager
これでMacのターミナルなどから SSH でログインできるようになりました。要求されるパスワードはインストール時に設定したパスワードです。
ssh root@192.168.56.10